夏への備え
2023.06.19
皆様は夏への備えは十分でしょうか。
雨の時期と併せて徐々にやってくる本格的な暑さも気掛かりではありますが、
私としてはもう一つ、この時期に備えておきたい事がありまして・・・
それは梅雨の時期が終わるころに特に目に付くようになる害虫対策です。
出てきた時に殺虫剤を使えば済む話ではありますが、小さな子供やペットがいる環境では使うのを避けたいという声も耳にします。
そこで、そもそも目に付く所に寄り付かせない忌避効果による対策をご紹介したいと思います。
虫は行動する時、臭いに頼る部分が多いらしく、エサや仲間を探す目安としている為、嗅覚が非常に敏感との事。
臭いに敏感という事は嫌う臭いにも敏感なので、彼らにとって「嫌な臭い」のする場所には近寄ってこないという訳です。
芳香剤によくあるハーブや柑橘類の香り、シナモン等の一部スパイスの香りがそれに該当します。
以下はこれらを利用した忌避剤の作り方になります。
用意するもの(概ね100ml分量)
- ハッカ油(お好みの香油)・・・適量(5~10滴を目安に香りが強すぎると感じない程度に)
- エタノール・・・10ml
- 水・・・90ml
- 霧吹き容器
手順
- 容器にエタノールを入れ、ハッカ油(香油)を適量を加えてよく混ぜます。(油と水のみだと分離しやすくなります。)
- 1に水を加えてよく混ぜます。
手順は以上です。
どこに使うのがいい?
基本的に屋外での使用を推奨します。忌避効果は屋内に侵入させないことが役割ですので
既に入ってきた虫を一部の場所に寄り付かせないという事になってはあまり効果的とは言えません。
例として、
- 玄関等の扉付近
- 窓際、エアコン室外機のドレンホース等の虫が入ってきそうな所
- 屋外のゴミ入れ等の虫が好む臭いが出やすい場所
こういった場所に香りが残るよう吹きかけます。
注意点は?
エタノールとメタノール(鉱物由来の燃料用アルコール)を絶対に間違えないように、どちらも薬局では同じような場所に置かれているのでよくご確認ください。
(エタノールはウォッカ等のアルコール度数の高い酒類でも代用できます。間違いが心配な場合はこちらをどうぞ。)
1度で使い切る事、容器の素材によっては長期間入れたままにすると変形や破損する場合がありますので基本的に1度で使い切り、容器を洗うようにしてください。
また作り置きをする場合はガラス容器で保管するようにしてください。(この場合の保管期限は長くても2週間以内としてください。水が主なので腐ります。)
人や動物に直接かからないようにする事、特に動物は使う香油によっては中毒を起こす場合があるので、彼らの生活範囲内で使うことは避けましょう。
匂いには好みがあります。ご使用の際はご家族等、身近な方々のご意見も伺うようにしましょう。
注意が必要な来客にも配慮して、上手に対策をしましょう。