GoToジンジャ ~津田天満神社 奉納絵馬編~

皆様こんにちは。岡﨑です。


今年もあっという間に、2月に入り、もう半ばです。早い!!



で、2月といえば…


そう、バレンタインですよね。



昔からイベント事にはあまり関心の無い私ですが、
そんな私でも学生の頃はバレンタインの日になると気持ちが少しソワソワしたものでした。


なつかしぃ~(笑)



エモーショナルは置いておいて

さて、今回の『GoToジンジャ』は、前回の『GoToジンジャ』でも紹介させて頂いた姫路市飾磨区にある津田天満神社です!


前回の記事はこちら⇒【GoToジンジャ 津田天満神社 編】

前回はお祭りの獅子舞で使用する毛獅子を新調された今在家地区のお話でしたが、今回は、お正月に飾られる巨大な奉納絵馬にスポットを当てたいと思います。




巨大絵馬がお出迎え!

新年を迎える津田天満神社の拝殿前には、毎年、ひときわ目を引く大きな絵馬が飾られています。
高さ1775mm、幅1745mmという巨大な絵馬は、訪れる人に圧倒的な存在感を与えます。


実は今回、こちらの絵馬の制作を担当させていただきました。



厄年会による絵馬奉納

津田地区では、毎年、厄年を迎える方々で会が作られ、地域全体で厄年を支え、乗り越えるための活動が行われています。

厄年を終える年に、その会から神社へ絵馬を奉納し、その絵馬が翌年のお正月に神社で飾られます。


絵馬には、厄年を無事に過ごせた感謝の気持ちと、今後の幸せへの願いが込められています。

絵柄は、その年の干支にちなんだもので、毎年違うデザインの絵馬が奉納されています。


この絵馬は、「刻神会」という会の皆さんによって奉納されました。


刻神会(こくじんかい)とは、会の男性が亥年女性が申年にあたることから、亥(イノシシ)申(サル)の文字が組み合わさった漢字を用いて名付けられています。


ちなみに、前年の会の名前は「献祥会」で、男性が戌年女性が未年にあたることから、の文字が組み合わさったものとなっています。


由来を知るとユニークですし、わかりやすいですね。



そうだ、あの人に頼もう…

今回、筆を握って頂いた絵師は、私の知人の「じぇいアートちゃんねる」さん。(以下、じぇいさん)

ご存知ない方もおられるかと思いますのでご紹介します。


じぇいさんは、絵が上手くて、達筆で、無類の祭り好き(余談)。

絵も字もプロ級のその腕前は地元でも評判で、居酒屋のお品書きを頼まれるほどです。


「居酒屋だいちゃん」お品書き作成動画(2:50あたりから執筆スタート)

私はこのご依頼を受けた時、すぐにじぇいさんに作画をお願いしようと思いました。


そうして、刻神会の皆さんから頂いたご要望を元に、じぇいさんと共にアイデアを出し合い、作画の方向性を固めていきました。



巳年の絵馬に込められた想い

絵柄には、今年の干支であるヘビが描かれています。

絵馬の構図は、「思案橋の隣に植わる梅の木から初日の出を眺める白ヘビ」という構図にしました。

お正月の縁起の良さを象徴する、清々しいデザインです。


刻神会の皆さんからのご要望として、津田地区を構成する4つの地域を表すカラー(加茂地区の「ピンク」、構地区の「オレンジ」、今在家地区の「黄色」、思案橋地区の「赤」)と、刻神会のカラー(薄い水色)を取り入れた図柄にしてほしいと伺っていたので、日の出にオレンジ、日の光に黄色、梅の花にピンク、思案橋に赤を配し、主役である白ヘビの背中に薄っすらと刻神会の水色を入れました。


刻神会の皆さんからも、要望を取り入れて頂きありがとうございます。新年を飾るのに華やかで素晴らしいデザインです。と嬉しいお言葉も頂けました。最高です!!


制作工程をご覧になりたい方はこちら

神社の大絵馬を描く 謹賀新年

素晴らしい。。



献祥会の絵馬

実は、昨年(辰年)に奉納された献祥会の皆さんの絵馬も制作させていただいています。

こちらを描いたのももちろん、じぇいさんです。

龍をモチーフにした絵柄は、力強く、躍動感に溢れています。


龍の頭には羊の角、龍の歯には犬歯が加えられており、献祥会の名前の由来にちなんだ、ユニークなデザインが特徴です。

羊の角と犬歯は言われなければ気付かないようなあしらいにしているのは主役である龍を立たせるため。


一見普通の龍に見えますが、このあしらいがあることでちゃんと献祥会の龍になる。

個性は出すけど主張し過ぎないこと、デザインをする時には結構大事な心得かと思います。


津田天満宮の大絵馬 龍を描く

上手すぎる。。



最後に

絵馬ひとつとってみても各神社ごとにデザインが異なっていることでしょう。


そこにどんな想いが込められているのか、デザインを通して思考してみるのも面白いと思います。


読み解いた想いとともに、絵馬に願いを込めてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたスタッフ

Okazaki Akihiko

企画制作部 クリエイティブデザイン課

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