梅雨の時期にお勧めの一冊。
2023.06.06
こんにちは。
映画とミステリー小説が大好きなクリエイティブデザイン課の茅野です。
雨が多いこの時期いかがお過ごしでしょうか。
外にでるのが億劫になるこの季節、分厚めの小説を読むのに限ります。
雨=事件という発想からか
雨が降っているシチュエーションの
クライムサスペンス小説は数多くあります。
雨の事件で私が真っ先に思いつくのが…かの有名な三億円事件。
雨の東京都府中市で芝浦電気社員のボーナスが
輸送中に奪われ未解決のまま時効を迎えたこの事件…
いろんな作家の方が小説を書いていて
この手の未解決事件に興味がそそられる私は結構読みました。
宮﨑あおいさん主演で映画にもなった中原みすずさんの「初恋」
松本清張さんの「小説3億円事件」
最近話題になった白田という方が書いた「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」
漫画の「クロコーチ 」「モンタージュ 三億円事件奇譚」etc
いろんな方が今もなおわかっていない犯人像を描いて
それはそれで面白いのですが
私が一番嵌ったのが…
横山秀夫さんのデビュー作「ルパンの消息」です。
すご〜く面白いのになぜかミステリー大賞の佳作という
信じられない扱いをうけた作品ですが、
WOWOWでドラマ化もされています。
犯人=警察官の息子説というありきたりの話ではなくて
三億円事件にはまったく関係なさそうな
「15年前の高校教師自殺案件は本当は生徒が殺した」というタレコミから
話が幕を開け、えっ学園モノ?と思わせといて
実際はめちゃくちゃフィクションな三億円事件小説です。
昔の外国映画のような創造性豊かな話がお好きな方には
この「ルパンの消息」は、おススメです。
雨の音を聞きながら読むとより一層リアル感がましますよ(多分…。)