冬の珍味!?寒ボラを食す

岡田 格 岡田 格

2023.03.15

私、岡田は魚が好きです。食べるのも、飼うのも、釣るのも。


いきなりですが皆様、ボラという魚をご存じでしょうか。


年に1度、日本のどこかで河口や水路に大量発生したことがニュースになる魚です。

だからどうした、というニュースでそれが発生したからといって天変地異も起こりませんし

幸運が舞い降りることも絶対にありません。

ただ、ニュースでは知っていても実物を目にすることはあまりないかもしれません。

魚屋やスーパーで売られていることはめったにみない。

なぜなのでしょうか?そう、よく言われるのはボラは臭いらしいということ。

特に冒頭にでてきた、ニュースに出てくる河口で生息する個体はとても臭い。

全身ヘドロのにおいです。(釣り上げた時点ですでに臭う!)

彼らは泥ごといろいろなものを食べているので、環境が汚れていればそのまま身の味に直結するのです。


長々とこんな説明をしている理由は、そう

釣れてしまったからです。



太い…。


よく行く釣り場は特別水が汚れている事はなく、このボラも変な臭いがしませんでした。

そして何より、その日全然魚が釣れておらず。背に腹は代えられぬ。持ち帰ることにしました。

帰り道、65センチのボラをカゴに入れた原付を道行く人たちに2度見されながらどうやって食べようか考えました。



①刺身…良くも悪くも一番素材の味がわかる

②塩焼き…これも素材の味がわかる

③唐揚げ…なんでも食える


の3つの献立でいきます。メインは③です。


家に戻ってネットで調べるといろいろな記事がでてきました。

全般的に好印象な内容が多いのです。(ネガティブな内容は意識的に見ない様にしたかもしれない)

そもそも江戸時代にはタイに並んで出世魚(成長によって呼び名が変わる)として人気の魚だったらしく、

否応なく期待がたかまります。


さてさばきましょう。



ウロコは柔らかく指先で簡単にとれました。1円玉ほどの大きさがあります。

これだけ大きいとさばくのも大変ですね。臭くないとはいえ、魚のにおいが部屋を充満します。



刺身です。

ヨコにあるのは「へそ」と呼ばれる部位(内臓)です。怖いので炙りました。


塩焼きです。

あれ?なんかおいしそう…?



唐揚げです。

これは優勝です。



さあ、実食します。

ネットではクセがなくて上品な味、ときいていますよ!それでは刺身から!


………


写真見ればお分かりですが、断面から水が滴ってるんですよ。そう、すごく水っぽい

臭みはありません!ただ、味もしない!(注:自分が濃い味だいすきだからです)

水びたしのスポンジを噛んでいるようだ…。そうし続けていると、若干の吐き気に襲われます。

なんとか飲み込み、次は塩焼き、、、ちょっと怖くなってきたな・・・


お箸を入れると刺さった場所から水が。おまえもか!

かけた醤油がみるみる薄くなります。口に入れると臭みはありません!ただ(略)

鯛の塩焼きにうすーい塩水をぶっかけて、半日置いた味がします。そんなもの食べたことないですが。


ここまでくれば怖いものはない!最後の砦、唐揚げを食べます。

うん!ニンニク醤油の味しかしなーい!

でも一番うまい。ニンニク醤油サイコー。



さて、今回の実験で分かったのは、採れた場所にもよると思われますがマイ釣り場限定でいくと

  • ボラは臭くはない
  • とても水っぽい
  • 食いきれない
  • ニンニク醤油はうまい

ということでした。



次回は何を食べよう。お楽しみに!



※刺身と塩焼きはほとんど食べることが出来ず。
残った身は濃いめの醤油と砂糖で煮魚にしました。
煮た結果水分が出たことで身がしっかりとし、これが一番おいしかったです。
毎日弁当のおかずに持っていくことにします。(同僚のみなさま、突然倒れたら犯人はボラです。)

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この記事を書いたスタッフ

岡田 格

企画制作部 設計課

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