BB
2021.12.10
日本ハムの新監督、いやBIGBOSSに新庄氏が就任しましたね。
新庄氏といえば、現役時代は阪神タイガース、メジャーリーグ(日本人初のワールドシリーズにも出場)、そして日本ハムで活躍しました。
ゴールデングラブ賞も10回受賞している守備の名手でもあります。
記憶に残るところでは、オールスターゲームでの単独ホームスチールがあります。
こんな新庄氏の会見が面白く、仕事にも通じるものがありました。
就任会見では、まずBIGBOSSの名刺が配られ、その場が新庄ワールドに惹き込まれます。
およそ監督らしからぬファッションで登場し、「選手兼監督という形で契約を結ばせてもらいました」とボケを入れてきます。
でも笑いを生んでなごやかなムードを作っただけでなく、まず初めは歴代監督へのリスペクトから始まったのはさすがでした。
代表質問の1つ目では、日本ハム、そしてプロ野球を変えていきたいとコメントしていました。
真っ先に『変えていく』とはっきり言い切り、最後にも「変えていきます」と力強く語ることによって、注目を集め強調する効果があったと思います。
「最初と最後に同じフレーズを繰り返して強調する」という話術は、メッセージ性を高める基本テクニックの1つらしいです。
これはいろいろなことに応用出来ると思いました。
もうひとつ印象に残ったのは、「優勝は目指しません」との言葉です。
プロ球団としては、絶対に優勝は目指さなければなりません。
なぜ目指さないと言ったのか、それは目の前の一戦一戦に向き合っていき、その結果秋に優勝が見えてくる形にするということでした。
堅実な考えであり、最近球団の成績が低迷を続けている選手たちに大きすぎる目標をいきなり目指させず、プレッシャーをかけすぎないということだと思います。
やはり実感も湧かないし、人によってはすぐ諦めてしまったりします。
メンタルも考えてのことだと思います。これも仕事に通じるものがあると思います。
そして最後にはGMへの感謝をしっかり入れていました。
派手でチャラそうに見えて、礼儀正しく気遣いの人というギャップも魅力ですね。
会見を振り返ると、新庄BBは質問に即答で、それでいて分かりやすくメッセージ性がありました。
実はこういう意図があるのかもと考えさせられるものが多々あり、非常に興味深いものでした。
そんな新庄BBですが、これからの新しい令和のリーダー像になるのかもしれません。
派手な言動に注目が集まりますが、今まで野球に興味がなかった人たちの注目を集めただけでも、野球界にとって非常に大きな成果です。
これからの新庄BIGBOSSの言動に注目していきたいと思います。