ことわざに出会う
2021.02.10
だんだんと日の出の時刻が早くなってきましたね。
私は冬の朝の、白い息が溶けていく朝焼けが好きです。
季節はダントツ冬が好き、ヤマです。
みなさんは春が来るのを楽しみにしていらっしゃるかもしれませんが、私は身に沁みるほどの寒さも「もうすぐ終わりかぁ」と思うとちょっと寂しいです。
毎年お正月には、初日の出を拝むために実家の裏の山を登り頂上にある神社へ参るのですが、今年はやめておきました。
ここ一年は、「毎年この時期は」という行事が無くなったりして、なんだかしっくりこないことも多かったですよね。新しいこともたくさん生まれましたが。
初詣もリモートで、なんて話もお聞きしましたが、おみくじもネットで引いたりしたのでしょうか。
私は知人から「ことわざ」が入った最中のようなものをいただきました。
写真を撮るのをわすれちゃったので口頭で説明しますが、前述のとおり「ことわざ」が書かれた紙が中に入っていて、最中の皮のようなもので小籠包みたいな形で包まれていました。
紅(ピンク)白で指先サイズくらいのもので、それはそれは可愛らしく、うっかり紙を食べてしまわないように(いつもの大口を開けないように)細心の注意をはらいましたとも。
これを私の今年のおみくじとして受け止めましょう。そう思って開いた紙に書かれていた言葉は、
『魚心あれば水心あり』
ふむ。
実は私、最初読み上げた時には意味を理解しておりませんでした(なるほど風な「ふむ」やったやないか)。
すぐさま検索、検索。
泳ぐ魚の方に水を想う心があれば、水の方にも魚を想う心が生まれるという意。
相手が好意を持てば、こちらもそれに応じた付き合いをする。相手の出方次第で、こちらにも対応の仕方がある、ということ。
…聞き様にもよる言葉だなぁ。
解釈が受け側の文面になっているから、悪代官を思い浮かべてしまいますね。
けれど、この機会にこの言葉に出会った真意、それを考えますと
自分が魚の想いをどのように持っているか。
私自身の真心とは何たるか。
なのかな。
私の想いが、言動が、態度が、
相手から、周りから、返ってくる。
人は鏡
というやつですね。
先人の教えが形として残された「ことわざ」。
この時にそれに出会ったという縁には、きっと大切な意味があると深く感じたのでした。
それじゃ、また。