女社長の統計 ~寄稿文より~
2021.01.12
女社長。
突然ですが、この言葉を聞いて皆様はどんな人物をイメージされるのでしょうか…。
鮮やかな色のスーツを着た、化粧濃いめのマダム???
高学歴?でグローバルに世界を飛び回るキャリアウーマン??
まだまだイメージの域を脱しきれないこのポジションですが、最近増えてきているようです。
なんと2019年の女性社長比率は、全国で 7.9%。
ちなみに1989年時から3.6ポイント上昇しているとか。
社長の10人に1人が女性になる日も近い!??
さて、かく言う私もその女社長の一人なのですが…、
今回は、全国の統計と私自身の差異を照らし合わせながら、自己紹介をしてみたいと思います。
年代分布
女性社長の中で最も割合が高いのは「60 代(27.6%)」。
過去 1 年間で就任した新任社長では「50 代」。
就任経緯では、女性社長全体で「同族承継」 が突出して高く、
新任女性社長では「同族承継」に加えて「創業者」も高い、とのこと。
私自身はまだギリ?30代です(2021年時点)。
30代の女性社長、統計では女性社長全体の3.2%になるようです。
参考にした調査会社に登録されている企業全体が約147万社くらいあるようなので、
簡単に計算すると116,000人くらいが女性社長全体の人数になります。
更にそこから30代の割合を掛けると、約3700人。
全国にこれだけの数の同年代の女性社長がいると思うと、少ないながらも心強いものです。
ちなみに、就任経緯は統計通り「同族承継」です。
企業規模別
年商別で女性社長の割合が高いのは「5000万円未満」で、全体の11.1%。
弊社はお陰様でもう少し年商が高いので、こちらもレアな立ち位置になるようです。
出身大学別
こちらのトップは「慶応義塾大学」だそうです。
2位が「日本大学」で、調査会社によっては日本大学が1位になっているところもあります。
前年比増加率ではなんと「東京大学」が1位らしく、勝手に脅威を感じています(@_@;)。
さて、かく言う私ですが、これまたレアで「金沢美術工芸大学」出身です。
石川県の公立大学なのですが、その名の通り美術大学です。
ビジュアルに関る仕事もしている為、仕事に活かせている面も多いのでしょうが、
デザイン学科ではなく油絵の学科でした。
もっと学生時代からデザインの勉強しておけば良かったなと思っても後の祭りですね。
こんな感性フル爆発な大学にいたものですから、
経営の勉強についても社長になる2年前くらいから始めた次第です。精進します。
業種別
女性社長の割合が最も高い業種は、なんと「不動産業」で、16.7%。
もうすでに10人に1人以上が女性社長なんですね。
続いて「小売業」10.5%、「サービス業」10.4%となっています。
やはり、BtoCの生活に密着したお仕事は、より女性が活躍しやすいのかもしれません。
対して私は、『情報加工業』と、姉妹会社で『人材派遣請負業』の会社の経営をしております。
どちらもBtoBのお仕事になり、またまたレアケースです。
以上、非常に簡単ではございますが、簡単な自己紹介を、統計を通してさせていただきました。
統計上でもまだまだ珍しい自分の立場。
ジェンダーフリーを広める活動をするために仕事をしているわけではないのですが、
自然にレアケースとして存在することで、その人らしい生き方が実現しやすい
社会実現の一端になれていたら、それはそれで嬉しいことだなあと思います。
(加古川経営者協会 事務局便り 令和2年11月1日 会員サロンへの寄稿文より)
※参考:2019年度版全国・女性社長分析/帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p190605.pdf