日本狼の姿を探して 武蔵御嶽編【2D VIRTUAL TRAVEL Vol.2】
2020.12.18
冬です!
家では、ストーブの前に愛犬が陣取ってどきません。危ないよ~とストーブを動せば、動かした分だけ犬も移動する。毛皮はアチアチだ。
さながらサウナで限界を試す人間の姿。もはや感心するレベルです。
(※やけどしないようにしっかり見守っています)
それはそうと、皆様は「手袋を買いに」という物語をご存知でしょうか?
子ぎつねが人間の町へ手袋を買いに行く、あのおはなし。原作者は「ごんぎつね」と同じ新美南吉さんだそうです。
この間、歯医者の待合室に置いてあった絵本を読んでみたのですが、むかーしに読んだ時には「そっか~」くらいにしか思っていなかったシーンがどれも心に刺さる刺さる‥。
人ときつねだけでなく、その他様々な組み合わせの関係において、何事もほどほどのところで許し合うことが大切なのだなぁとしみじみ思いました。
物語に登場する手袋屋さんは、急な事態にもうろたえず子ぎつねにスーパースマートな対応をするので超渋いです。
この柔軟な姿勢を見習い、様々な存在と共存していきたいものです。
もし、最後まで一方的な都合を通してしまったら、圧を受ける側があっという間に姿を消すこともあり得ます。
生き物だけでなく、文化などの無形のものでも同じことが起こります。
日本では、ニホンオオカミがそのような歴史を持ち、もはやどこにも存在しない動物になってしまいました。
たまにそれっぽい写真が出回っては「野犬ちゃうか?」と言われがちなニホンオオカミですが、かつて生態系の頂点に君臨しただけあってその影響力は現代においても強く、大昔から現在まで絶えず存在感を示している場所があります。
それはなんと、神社。
「大口真神」、通称を「おいぬ様」とも言い、特に関東地方において根強く信仰されています。
今回は、そんな狼信仰の神社のうちの一つ、『武蔵御嶽神社』を紹介したいと思います!
再び、2D VIRTUAL TRAVELの世界へ!
『2D VIRTUAL TRAVEL』とは、過去に撮影した使いどころのない写真を活用し作成した、読むだけで旅行をしている気分になれそうなブログ記事のことである。写真なので2Dである。
ハリマブログは神社ブーム真っ只中。ネタ被り感が否めませんので、この記事のアイデンティティーを狼に託します。
日本酒‥ではなく日本茶と、おせんべいなどをお供にしてゆったりお読みください。
それでは始まります‥‥。
‥‥
‥
ここは東京、奥多摩。
眼前には高い山がそびえ立ち、線路が上へ上へと伸びています。
この先に、日本狼を「大口真神」と呼んで祀る神社があるらしい‥。
眠い目をこすりつつケーブルカーに乗り込んだら、いざ標高929m地点へ出発!
ケーブルカーが駅に到着。遠く見えるは大都会‥こことは時間の流れが違うように感じます。
さあ、ここからはちょっとしたハイキングコースです。
急な坂道はしんどいけど、目新しいものばかりで退屈しませんよ。
(この辺り、はしゃぎすぎて写真を撮り忘れております‥)
ついに到着!ここが『武蔵御嶽神社』。
真冬のキリリと冷えた空気が、なんだか一層冷たく感じます。
拝殿です。
なんと、あの有名な五代目将軍綱吉の命によって建てられたとか。
社務所では「大口真神」のお札やお守りが頂けますよ!
目移りしつつ、鈴付きの「登山安全守り」をゲット。
さて、次はいよいよ‥‥!
「大口真神社」と、社を守るニホンオオカミの狛犬です。見て下さいこの立派な前脚。なんと頼もしい。
昔々、この地に白狼が現れて日本武尊を導いたことが由来だそうな‥。
鹿や猪を抑える力があったため、山に住む人々にはありがたがられていたようです。
自然と人間の境界を象徴する生き物だったのですね。
ご尊顔。
鎮守の森から覗く山々。
ここを狼が走り回っていた時代があった‥感慨深いです。
社を後にし、周囲のハイキングコースを巡っていたら、美味しそうなにおいが!
正体は具だくさんのお汁でした。歩き疲れた体が癒される~。
最後はケーブルカーで下山します。
頂いた御守と御朱印帳、購入した日本酒とフリーズドライの「御嶽汁」‥大切に持って帰りましょう。
またいつか来れたらいいですね。
最後に
お疲れ様でした!
取っ散らかった内容でしたが、楽しんでいただけましたら幸いです。
狼神社ネタはまだありまして、次は「三峯神社編」を予定しています。
ニホンオオカミに興味が出た方、遠藤公男 著「ニホンオオカミの最後 狼酒・狼狩り・狼祭りの発見」を是非読んでみて下さい。面白いですよ。
今年の年末年始は遠出できそうにないので、おうちでゴロゴロします。
それでは、メリークリスマス アンド ハッピーニューイヤー!