私と稲盛さん② ー自分を見つめるとはー
2020.07.28
(※このブックカバー画像および原稿内容の掲載は予め出版元の許可を得ています)
皆様こんにちは! ハリマニックス㈱ 社長の菱田です。
今回も、稲盛和夫さん著『心を高める、経営を伸ばす』 から、ブログを書く前にランダムで開いたページの内容を元にお話ししたいと思います。
さて、今回は「自分を見つめる」。
歳を取って初めてわかることばかりで、若い人に忠告しても、中々聞いてもらえない。
そんなことをずっと繰り返している人間は、もしかしたらあんまり賢くないのかも。
そんなことが書かれています。
自分の人生の先を見通せたら失敗しないのに!!でも誰もそんなこと出来ないし。
人間に出来ることは、失敗や苦労を教訓にして、素直になれる謙虚さと
自分に厳しい向上心を持つことくらいなのかなあ。
そんな感じに終わる内容です。
この当たり前のことにどれだけ深く気づけるかが人生の満足度を大きく左右しているんだな、と三十後半にしてようやく見えてきた私です。(この先ももっと深みがあるんだろうなあ。)
自分の性格はこうだなあ、こういうことが得意だなあ、家族はこんな感じだなあ。
ある程度分かってきたら、後はもう、謙虚さと向上心で進んでいくだけなんですが、
どこかで躓いてしまうのが人間でもあります。(かく言う私も、躓き続けて3●年。)
そんな時は、自分を見つめずに他人を見つめている時かもしれません。
「比較」することは、自分を振り返る時には必要かもしれませんが、目的を見失っていると
必要のない不満や、自信喪失の原因になります。
他人と比べて幸せな自分、という在り方だけでは、心の奥は本当には満足しないのではと思います。
他人に馬鹿にされないように身につけたスキルだけでは、自己効力感にはちょっと足りない。
それよりも、自分自身を見つめて、本当の自分が満足する自分であり続けること。
この「あり続ける」努力に、美しさが宿っているような気がします。
そして、この「本当の自分」というのは謙虚さと素直さによってはじめて表出してくるものであって、我が膨らんだ状態ではない、ということを若い時から「知っている」人を、『賢い人』と思います。
そういった人には、自分を正しく見つめられている人、といった印象を受けますし、安心や信頼を感じます。
そんな賢い人にちょっとでも近づけるように、ハッと分かった気になったら油断して直ぐに心の鏡が曇ってしまう私ですが、日々、多くの出来事や先人の知恵に触れながら、曇りを取り除きつつ、自分を何とか見つめようとする毎日です。
変化の多い時代に突入してきましたが、こういったときほど、人生の原点に立ち戻り、
「自分を見つめる」その姿勢を改めていきたいものです。