私と稲盛さん① ー心を高めるってなにー
2020.06.18
(※このブックカバー画像および原稿内容の掲載は予め出版元の許可を得ています)
皆様こんにちは! ハリマニックス㈱ 社長の菱田です。
このテーマでは、弊社で7年前から朝礼などで輪読している
『心を高める、経営を伸ばす』 の著者でもあられます、
稲盛和夫さんの言葉から色々と書き綴ってまいります m(_ _)m
たまには真面目な話も、、、
出会いは、私が「会社を何とかしなくてはなぁ」ということで経営に関する本を読みだした時。
当時は、無給でJALを経営再建させた手腕と心意気で、何度目かの稲盛さんブームが起こっていた時だったと思います。
稲盛さん以外にも、ネットを見たり雑誌を読んだりして色々な考えに出会いました。
でも、なんだか小手先の方法論の様な、ちょっと違う気がするなあと思うものばかりでした。
(今思えば、経営に関する考え方の基礎が出来ていなかったため、方法論に感じただけだと思います。)
そんな折、稲盛和夫さんの記事に出会いました。
人生とは何か、仕事とは何か、生きるとは??というようなことを、
難しい言葉を使わずに、とつとつと、真剣に、情熱的に語っておられました。
読んでいると、素人の自分でもなんとか出来るんではないかと感じさせてくれました。
もちろん、何とか、くらいではうまくいかないことの連続でしたが、
物事を始める一番最初は、『私でも出来るんじゃないか』と自分自身が思えるかどうか、
ということが非常に大事だと今振り返って思います。稲盛さんは、私にそう思わせてくれたんですね。
そしてもちろん、やる気を煽るだけでなくて、とても厳格で厳しい。
「心を高め、会社業績を伸ばして従業員を幸せにすることが経営者の使命である」
この言葉は、稲盛和夫さんの代表的な経営哲学です。
出会った当初は、少年ジャンプの漫画のキメゼリフ程度に捉えていました。
でも、今は違います。全然違います。少年ジャンプは好きですけど。
この言葉一つの受け取り方だけでも、非常に難解で、奥深いものだなあと感じます。
途中、『心を高める』って言っているけど、どういう意味!?!?
スキルも高めたいですけど!?なんか全体的に社畜っぽいやん!!
などなど、反発心もたくさん湧き出てきたことを覚えています。
会社業績を伸ばす前になんで心を高めるがくるのか、冒頭の本のタイトルもそうですけど、
いっつもいっつも、「心を高めるファースト」の稲盛さん。
心とか言ってる場合じゃない、と時に思いながらも、周りのすごい経営者の方たちが
稲盛さんの言葉を噛み締めながらお話しする姿を見て、
「きっとまだ私にはわからないだけなんだな」と学び続けることが出来ました。
分からないなりに、先人に倣う期間は大事ですね。ご縁に感謝です。
今は、以前よりも心を高めるファーストが分かっている“つもり”です。
でも、本当はまだ全然わかってないんだろうとも思います。
それこそ、今以上に心を高められて、振り返って初めて分かることなのだと。
あえて言い換える言葉があるとすれば、本著の中のP162『判断の物差しを備える』
の中に書いてあることなんだろうなあと「しみじみ」思います。
全文は載せられませんが、このページでは「自分の尺度がないために、世間の常識や先例、他人の助言にばかり自分の判断を委ねてしまっていないか」ということを説いています。「人生はひとつひとつの判断の集積で成り立っている」とも。
心を高めるということは、人生のものさしとなる哲学を深めていくということなのかなと。
情報化社会、インターネットやテレビで得る情報を鵜呑みにしたり、SNSなんかの短文の強い言葉に頭が晒され、心まで刺々しくなる機会が増えてきました。自分の判断のものさしが成長しなければ、ずっと感情に振り回されるまま。そんな状態で判断を重ねていても、いつまでも幸せにはなれなさそうだなあと思います。
心を高めることで、より良い未来のため、より良い成長のためにまっすぐ気持ちを配れて、それが結果的に成功や幸せに繋がっていく。成功してから心が高まるのではない、ということなんでしょう。
ですから、とっても小さなことですが、自分の判断がどのような道理に基づいたものなのか、自分自身に問いかけながら、判断の物差しをより明確なものとし、日々の判断の集積がどのような未来の私を作り出すのかという視点を忘れず、心を高めていきたいと思っています。
言葉にするのが難しい分野ですし、私はまだまだ自分の言葉で語るに値しないとも思っていますが、
言葉にしていかなければ成長も無いと思い、僭越ながら、これからもたまにブログにて自分の言葉で語っていこうと思います。(^^)/